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2008.03.29

父、旅立つ

今週、父がパキスタンに向けて旅立ちました。

母と娘3人で、成田まで見送りました。
最初は興奮して色々しゃべっていた父も
成田に着くころには少し緊張してきたのか
言葉少なめに。
でも、今回一緒にパキスタンに向かう他の
二人の方とおちあい、そのうちの一人は
同じ街に滞在するとわかって、少し安心した
様子。

搭乗前に家族でお茶でも飲もうと入ったレストランで
なぜか母と父と一番下の妹の三人がクリーム
ソーダを注文。
小さい頃にデパートの食堂でよく飲んだことを
思い出して、なつかしかったな

2008_0325.jpg


最後は涙の別れか?なんて想像していたのに
お茶を飲み終わって店の外に出た途端、父は
「じゃ、僕は買い物があるから。」と私たちを置いて
さっさと歩き去ってしまいました。

ええ~?握手くらいしようと思ってたのに…。
でも、それもいつもマイペースの父らしい(笑)。

父は出発の前夜に家族に宛てて遺書を書いたそう
ですが、旅立っていく姿はとてもそんな覚悟をして
いるようには見えず、まるで5分後にまた会うかの
ように軽やかでした。

海外に行きたいというのは父の若い頃からの夢でした。
そのために、私が生まれる前からアメリカ人宣教師の
元で英語を学んでいたそうで、趣味の無線でもよく
外国の人と話していました。
でも、30代半ばに病気になって昇進の道を閉ざされ、
家族を養うという責任も負っていた父にとって、それは
果たせぬ夢でした。

そこで父は、自分の夢を私に託そうとしました。
小学校3年生のときから毎朝早く起こされて英語の
ラジオを聞かされた私は、すっかり英語が嫌いになり、
無理強いする父のことも嫌いになりました。

でも大学生になったとき、初めての海外旅行で
英語を話せるようになりたいと痛切に思い、それから
やっと自分の意志で勉強を始めました。
そして結局イギリスに語学留学まですることになりました。

今思うと、その体験が私のターニングポイントでした。
それまで人見知りで引っ込み思案だった私にとって、渡英
したことは大きな自信になりました。
嫌いだったはずの英語が縁で、自分が変わる体験をする
なんて、人生って不思議です。

そしていつのまにか、私の父に対する気持ちも変化して
いきました。

父が初めて海外旅行に出たのは、イギリスにいた私を
訪ねてきてくれたとき。
そのとき父はもう50歳を過ぎていました。

父の夢がたどってきた道を知っているだけに、今回のことは
自分のことのようにうれしいです。

そして、父が何を得て戻ってくるのか、すごく楽しみです。
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この記事へのコメント
お父様、嬉しかったでしょうね♪

思いさえあれば・・
人間は何度でも生まれ変われる・・・そんな気がしました。
Posted by ラブリー at 2008.03.31 07:36 | 編集
長旅前の緊張感や哀愁、感慨が思い出され、
私もじーんときました。
お父様のこれからが、楽しみですね!
Posted by ぴすけ at 2008.03.31 13:34 | 編集
そう、思いがあれば、年齢は関係ないみたいです。
私たちもまだ何度も生まれ変われるってことですね♪
Posted by えりお at 2008.04.01 23:51 | 編集
そうですよね。私もイギリスに行く前は武者震いというか
随分緊張しました。
父がいる間にパキスタンに行きたいと思ってます。
Posted by えりお at 2008.04.01 23:53 | 編集
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