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2006.09.09

Sacred Path Retreat その3

ルイのワークショップが終わった日、夕方にはホナウナウのビーチでの
古典フラのクラスに出かけました。
教えてくれるのは、ネイティブ・ハワイアンのKumu ケアラ。
とても優しい眼をした、安心感のある男性です。
裸足に触れる砂の感触、傾いていく夕日の色、柔らかい波音。
初めてフラを踊るのが、こんなに美しい砂浜だなんて…あまりの贅沢さに
クラクラ
レッスン自体は見よう見まねでついていくのがやっとだったのですが
手の動きや足の動きに日本舞踊にも通じるものがあるような気がして
すんなりなじむ感じがありました。

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翌朝はホオケナ・ビーチでシュノーケリング。
ここは3年ほど前にシーカヤック・ツアーでキャンプしたなつかしい場所です。
残念ながらイルカには会えませんでしたが、水中でまたもや海ガメに遭遇。
厳しく保護されているからなのか、彼らは全然人間をこわがりません。
私がすぐ近くにいるのに悠々と泳いでいて、まるで海の仙人みたい。

午後にはロミロミや透視のセッションを選んで受けることができたので
私はオランダ人のクリステルに、大きなマンゴーの木の下で透視して
もらうことに。
彼女はシュノーケリングのときにも私たちをサポートしてくれたのですが
泳いでいる姿はまるで人魚みたいにのびのびしていました。
ここにいる人たちは、自然と調和して生きてる感じのする、穏やかな
エネルギーの人がほとんど。

ユリカさんにも、ペンデュラムを使ったチャクラ・リーディングを
してもらいました。
まるでイルカのような、無邪気なユリカさんとの楽しい時間でした。

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翌日は、いよいよ本格的にイルカと泳ぐために、ゾディアックという
大型ゴムボートをチャーターしてのボート・トリップ。
出航する前に、みんなで輪になってイルカとつながるための瞑想をします。
コナの空港近くのイルカがたくさん集まる湾に行ってみると、既に
たくさんのボートがやってきていて、あちこちの波間にイルカの背びれが
見えてる!
早速水に飛び込んだ途端、ピーピーと高い声でおしゃべりしている
何百頭ものイルカの声が聞こえてきました。
それも耳で聞いている感じではなくて、頭の中で音が鳴っている感じ。
そうこうしているうちに、自分の下や横に、群れになって泳ぐイルカの
姿が見えてきました。

んが…しばらくしたら、具合が悪くなってしまった私。
水がとても冷たかったのと、波に酔ってしまったようです。
気がつくと、海中で体にすごく力が入ってしまっていました。
自分の最近のテーマである「手放すこと、身を任せること」を、ここで
改めて思い出すことになりました。
波のリズムに自分が乗っていれば酔わないけど、波に抵抗すると酔ってしまう。
水をこわがって抵抗している自分。

夢中になって泳ぎまわっている皆を横目に見ながら、ボートに上がりました。
吐き気が襲ってきたのだけど、吐けるものがなくて、胃液を吐いてしまいました。
ユリカさんには「吐くのはエネルギー的にも悪いものを出すことだから
いいんだよ。」って言われていたのですが、確かに吐いてしまったら
急に楽になって、波の揺れも気にならなくなりました。

それどころか、帰途に海上からフアラライ山を見たときに、そのあまりに
雄大な景色に圧倒されて「こんなに美しいものを見られて、本当にここ
に来てよかった。」と、人目もはばからず泣いてしまいました。

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いよいよ最終日、私たちはハワイ島サウス・ポイントに近いウッドバレーへ。
ここにはチベット寺院があって、お坊さんの説教を聞いたり、瞑想を
させてもらえます。

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ハワイでチベット寺院というのも考えてみると妙な取り合わせだけど、
不思議と違和感がありません。
もともとは日系人が創立した日蓮宗のお寺だった建物を使っているのだそう。
チベットのお経?を聞きながら、沈黙のなかで自分と向き合う時間を
過ごしました。

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振り返ってみると、今回の旅は、自分にとって必要なもの、不要なもの
を見極め、不要なものは手放すことがテーマだったように思います。

本当に自分に必要なものだけを残して、心身ともにシンプルに生きること。

自然のリズムと調和して、五感すべてで世界を味わうこと。

歓びや悲しみを素直に表現して、分かち合うこと。

東京で暮らしていると忘れてしまいがちなそんなことを、あらためて
考えさせられたハワイ島でした。

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